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最近一番理不尽だと思った事は、後ろから軽トラが来ているのにもかかわらず、確認もせずに突然斜め横断をしようとした酔っ払いのおじさんが目の前にいて、「轢かれる・・・!!!」と思い咄嗟に「危ない!!!」と言おうとしましたが、焦ってしまいおじさんに向かって「アアアアアアアアアアアウウッ!!!」という謎の叫び声を発してしまい、そもそも自分が軽トラに轢かれそうになっていたことにも気がついていないため、突然ヒョロリン眼鏡青年に威嚇されたと勘違いしたらしいおじさんに「なんじゃテメェはコラァァ!!!」と罵声を浴びせられた事です。

理不尽です。

 

 

そして最近一番辛いと思っている事は、毎週1回手の指に出来たイボを治療するために皮膚科に通っている事です。

1年ほど前に右手の中指の爪の下あたりが少し固くなっていることに気がつきましたが、そこはちょうど仕事中に器具を持っていると、もちろんゴム手袋越しではありますが、擦れる部分でありいわゆる「たこ」だと思ったんですね。

野球でバットが擦れる部分に「たこ」ができる事が良くあるのでこれも同じ様なものだな、と。

なんだったら「職業病みたいでちょっとかっこいい!」なんて思っていましたが、ただのイボであったのです。ショボン

その「たこ」だと思っていたものが日に日に巨大化し、ついには右手の人差し指、左手の親指にも出現したことから「これはいよいよおかしいぞ・・・謎の奇病かもしれない・・・」と気を引き締め皮膚科を受診したところ、何度も言うようですがただのイボであったのです。

 

そんなこんなで治療を開始したわけですが、辛い。

「凍結療法」と言いまして-196℃液体窒素をイボにじゅぅぅっと押し当てるのです。

これがなかなか痛いのですよ、どれくらいの痛さかといえば脳内河合くんがアギャギャギャギャギャギャギャギャと白目を剥きながら、歯を剥き出しにし、小刻みに震え、泡を吹きながらも、現実の河合くんはポーカーフェイスで居られるくらいの痛さです。

ちなみに僕は6度の骨折、2度の手術という特殊な訓練を受けているため、痛みには強いはずです。

それでもやはり30歳手前の大人が痛みであんまりピーピー言うのも格好がつかない為、「痛かった?」とお医者さんに聞かれましたが「まぁ耐えられる程度でした」とさらりと答えました。大人の余裕ってやつですね。

そして治療後、お医者さんのお話を聞きながら、看護師さんが「冷やすと楽ですよ」と保冷剤を渡してくれたのですが・・・これは皆さんやってみるとわかると思うのですが、僕は治療の為に両腕を前に突き出した、変な格好で居たままであったのです。まず両足を地面に付け、両膝に両肘を乗せて体重をかけます。

そこから保冷剤を受け取る為に右足だけ爪先立ちになります。やってみましたか?

右脚とそれに乗っている右腕が痙攣しだしませんか?

僕は何度やってもブルブルです。もちろんその時も。

「まぁ耐えられる程度でした」と答えた男の保冷剤を受け取る手が小刻みに震えているのを見て、ハッとし何かを察したような顔をした看護師さんが優しい声で「今日はゆっくり休んで下さいね」と僕に声をかけてくれるのです。

「違うのです!!!人体のメカニズム的なもので震えているのです!!!!痛くて震えているわけでは決してないのです!!!」と叫び声を上げたい気持ちが湧き上がりましたが、そんなに必死に否定するのも格好悪い為、あたかも震えてなどいませんというような振る舞いで乗り切りました。

 

それで。

何が問題かと言えば、この治療が1回では終わらないという事です。

1週間から2週間に1回、治るまで通い続けなければならないのです。

ネットで調べたところ、治るまで数ヶ月から半年、長い人は数年間かかる事もあるそうなのです。

つまり最悪の場合、数年間に及んで1週間から2週間に1回あの痛みに耐え、例の看護師さんからは「あ、最初の治療の時に小刻みに震えていた奴だ」という目で見られる事に耐えなければならないわけです。

そうなるとなんとか短期間で治療を終わらせる手はないかと考え始めるわけです。

そこで頼れるのはやはりネットだけです。

僕は学生の頃、自分の大学とは別の医大の軽音サークルに所属し、あたかも医者の卵であるかのような立ち振る舞いで音楽活動に勤しんだ系歯科医師である為、若手のお医者さんの友人が多くいるので彼らに教えを請う事も考えたのですが、自分自身の若手歯科医師としての経験を考えると、それをするのは憚られたのです。

と言うのも、歯科医師になり3年半が過ぎましたがその間に度々、中学、高校時代の友人達から「歯についての相談、質問」をメールだとかLINEなんかで受けるようになったのです。

その時に思うのは歯科の中でも専門分野ならばいざ知らず、ひとたび専門外の事となれば「知らんがな」と言うものであります。

差し当たって頭に浮かぶ答えはあるものの、その答えに確信が持てず、結局ネットで調べ、その知識をあたかも元々持ち合わせていた知識のように送りつける。という悲しき行為に至るのです。

それならば、「相談、質問」をした方が自分でネットで調べた情報と変わらないわけでありますから、すこぶる不毛な話であります。

今まで僕に「相談、質問」をした方がこれを読んだならば愕然としているかもしれませんが、こんなもんです。ごめんなさい。

しかし答える僕も切ない思いをしているのです。ごめんなさい。

これは偏に僕がただただ勉強不足野郎であり、僕の友人のお医者sはそんな事はないのかもしれませんが、僕が味わった無力感を万が一にも彼らに味合わせてはいけないと思い、やはり頼るわけには行かないのです。

そういうわけでやはり、今僕が頼れるのはネットの情報だけなのです。

そして、ネットから得た情報では「ヨクイニン」という漢方を先ほど書いた「凍結療法」と併せて服用すれば治療期間を短縮できるかもしれないとの事でした。

 

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これですね。早速購入したわけですが、1ヶ月分で約¥4,000というなかなかの値段ではありますが、これでイボカチコチ療法の回数を減らせると思えば安いものです。

この「ヨクイニン」ですが「ハトムギ」を主成分とし、元々は「美肌効果」を求めて飲まれているものらしいのです。

僕は前にやっていたブログで詳しく書いたことがありますが、元々異常に美肌なのです。

それは「東洋の奇跡」「北国の妖精」と僕の脳内で呼ばれるほどで、人生で顔にできたニキビは7個のみであるという逸話もあります。

そんな僕が「美肌効果」のある「ヨクイニン」を飲み始めたわけです。これは大変な事になってしまう可能性があります。

光り輝き過ぎて肉眼では認識できなくなる恐れがあります。

ここで少し話しは変わりますが、人間にニキビができる時って「脂っこい物を食べ過ぎた」であるとか「寝不足が続いている」だとか「ストレスが溜まっている」じゃないですか。

そういった時に僕は顔面にニキビができない代わりに「尻」にニキビができるのです。

まぁできるといっても年に1、2個であり顔に比べればという話ですが。とにかく尻に影響が出やすいのです。

話しは戻りまして、そんな僕が「ヨクイニン」を飲み始めて3週間が経とうとしているのですが、正直イボに効果があったのかはわかりません。

顔面のお肌が良くなった実感もありません。

しかし、どう考えてもお尻がスベッスベツルツルリンになったのです。

恐ろしくないですか?人体の不思議、僕という人間は悪影響も尻にでやすければ、好影響も尻にでやすいのです。

考えれば「それもそうか」という話かもしれませんが、僕には衝撃的でありました。

治療期間の短縮にはならなかったかもしれませんが、次回からは辛い治療にも「我美尻也」という強い気持ちで挑むことができ、乗り越えられる気がしてきました。

「ヨクイニン」効きます。肌荒れに悩む方にぜひ。ニキビなどが顔にできやすい方には効果も顔にでやすいのではないでしょうか。

 

以上、シャイニングヒップ河合くんでした。

ちなみにイボは他人に感染るものではないので、僕を避けたりしないように。本当に。

お休みなさい。